標準効果(範囲指定変化)の使い方

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標準効果(範囲指定変化)の基本的な考え方
標準効果(範囲指定変化)は、「マウスがこの地点から、この地点までの間で、この値からこの値まで変化させる」という変化を設定することができます。 マウスカーソルの連動方向や、波形、値、領域の位置など、きめ細かく指定できます。 ここではまず、標準効果の基本的な考え方を説明します。 標準効果は、次の3つの設定要素を用いる特徴を持っています。 [ 変化領域を決め、3つのエリアに分ける ]   変化を起こしたい変化領域(マウスカーソルが乗ると反応して変化させたい領域)を、   ①左エリア、②中央エリア、③右エリア、の3つに分けて、各々の領域について設定します(マウス横方向の移動に対する変化の場合)。     
キャラクター画像:雨野さぎり 様
[ 各領域の末端の、変化値を決める ]   ①左エリアの左端、②中央エリア両端、③右エリアの右端、の地点における3つの値(その地点で、画像処理値をどんな値へ変化させたいか)を決めます。      [ 各領域間の、変化波形を決める ]   ①左エリアの左端~中央エリア左端、②右エリアの右端~中央エリア右端、における2つの変化の波形を決めます。      標準効果は、この3つの設定要素を駆使し、制作者の意図にきめ細かく対応できる、あらゆる視覚効果を生み出すことができます。
使用手順
具体的な画面の操作手順について説明します。 ※ここでは、マウスの横方向の移動に伴う変化を設定する場合(1.で「左右矢印」を選択時)の例を用いて説明いたします。 1.[変化の形式]において、「連動方向」を左右矢印、または上下矢印から選択する

  

・左右矢印 ・・・ マウスの横方向の移動(スマホの横方向の傾け)に対する変化を指定します。 ・上下矢印 ・・・ マウスの縦方向の移動(スマホの縦方向の傾け)に対する変化を指定します。 ・なし   ・・・ 変化をOFFにします。

  [自動設定ボタンについて]    自動設定ボタンは、下記の各変化形式における典型的な標準設定値を、ワンクリックで簡単に呼び出せる機能です。    ・片道(左) ・・・ 「左端値 ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ 中心値」と変化させる場合の、典型的な設定値にします。    ・往復    ・・・ 「左端値 ⇒ 中心値 ⇒ 右端値」と変化させる場合の、典型的な設定値にします。    ・片道(右) ・・・ 「中心値 ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ 右端値」と変化させる場合の、典型的な設定値にします。 2.値の変化が起きる領域(ガイド)が表示されるので、[変化の波形][値の変化][変化領域の位置と長さ] を必要に応じて編集する   ガイドの表示例(半透明赤色の部分)

  

 ※この表示例では、中央エリア幅がデフォルトの 0 の状態なので、   中央エリアが単純な赤線のように見えています。  ※この表示例では、縦長形のガイド(左エリア+中央エリア+右エリア)が表示されていますが、   これは、   1.において「左右矢印」(マウスの横方向の移動に対する変化)を選択した場合の例です。   1.において「上下矢印」(マウスの縦方向の移動に対する変化)を選択した場合は、   横長型のガイド(上エリア+中央エリア+下エリア)が表示されます。

[変化の波形] を編集する
①対称/非対称を選択する。

 対称  ・・・ 左右(上下)とも、自動的に同じ設定値にします。  非対称 ・・・ 左右(上下)それぞれ、独立して設定できます。

②プリセット波形ボタン、またはベジェ曲線で波形を設定する。

プリセット波形ボタン ・・・ 予め用意された、標準的な4種類の波形から、波形をクリックして選択します。 ベジェ曲線      ・・・ 2つの制御点(赤丸)をドラッグすることで、自在に波形を変形して設定します。
[変化の値] を編集する
①対称/非対称を選択する。

 対称  ・・・ 左右(上下)とも、自動的に同じ設定値にします。  非対称 ・・・ 左右(上下)それぞれ、独立して設定できます。

②左端値、中心値、右端値、の3つの値を設定する。

 左端値 ・・・ 左エリアの左端の変化値 を入力します。  中心値 ・・・ 中央エリアの左端の変化値 を入力します。  右端値 ・・・ 右エリアの右端の変化値 を入力します。

[その他の細かな設定] ベース  ・・・ デフォルトの値(ベース値)で固定します。          ※値を変更するには、【ベース値】タブボタンをクリックし、効果の種類別に値を変更できます。 カスタム ・・・ テキストボックスに好きな変化値(カスタム値)を入力します。   エリア外維持しない ・・・ マウスが変化領域の外へ出ると、デフォルトの値(ベース値)が適用される。 エリア外維持する  ・・・ マウスが変化領域の外へ出ても、テキストボックスに入力した値(カスタム値)が適用され続ける。
[変化領域の位置と長さ] を編集する
①対称/非対称を選択する。

 対称  ・・・ 左右(上下)とも、自動的に同じ設定値にします。  非対称 ・・・ 左右(上下)それぞれ、独立して設定できます。

②左エリア、中央エリア、右エリア、の3つの幅を設定する。

[ガイドのドラッグによる指定も可能です]

 ガイドの「ドラッグ操作」にチェックを入れ、  D ・・・ 左右エリア幅(ダイナミックエリア幅)をドラッグで指定します。  P ・・・ 中央エリア幅(ピークエリア幅)をドラッグで指定します。  上記「D」または「P」を選択し、  プレビューエリアのガイド表示をドラッグします。

③位置を設定する。

[ガイドのドラッグによる指定も可能です]

 ガイドの「ドラッグ操作」にチェックを入れ、  「位置」を選択し、  プレビューエリアのガイド表示をドラッグします。

3.必要に応じて変化設定を追加する   左エリア+中央エリア+右エリア をまとめて1つの変化領域(一連の変化設定)ですが、   1つの標準効果の中に、変化領域を1つだけではなく、複数作成することができます。   これにより、マウスが作品の左端から右端に移動するまでに、複数の変化を起こすように設定できます。

  

「リセット」ボタン ・・・ 変化領域の設定内容を初期値にリセットします。 「コピー」ボタン  ・・・ 変化領域の設定内容をコピーします。 「貼り付け」ボタン ・・・ 変化領域の設定内容を、他の変化領域の設定へ貼り付けます。 「複製」ボタン   ・・・ 変化領域を複製し、新たに追加します。

 (例)追加前の標準効果設定部 <Before> ・・・ 設定部の行が1つだけです。     (例)追加後の標準効果設定部 <After> ・・・ 設定部の行が2つになりました。     (例)追加後のプレビューエリア ・・・ 半透明赤色のガイドで示された、変化領域が2つになりました。

  

 ※追加直後は、全く同じ変化領域が、同じ位置に2つ重なって表示されているので、   1つの変化領域に見えますが、   どちらか一方の変化領域の位置を移動すると分離して、   左記の例のように、2つの変化領域が見えるようになります。

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